さわるにゃ

/ 状態: B(普通)

牡猫ムルの人生観(下)

※1990年第10刷(改版)帯なし。表紙にスレ、縁ヨレあり。小口と中身にヤケありますが、読むのには全く問題ありません。

人間の言葉はしゃべれないが読み書きは自由な牡猫ムルが自伝を書いた。ところが執筆中にムルが遠慮なく破っては吸取り紙にして原稿の間にはさんでいった楽長クライスラーの伝記までいっしょに印刷されてしまったから大変、猫の自伝と人間の伝記とが交互に入り交じるという何とも珍妙な書物がここにできあがった・・・。後期ロマン派の中で最も異様な空想力に恵まれたホフマンが、音楽の無限性を撞憬して滅亡するクライスラーと、その主人を模倣するだけの教養俗物牡猫ムルの対比を通じて、卑俗と彼岸への憧憬の交錯する世界を描く。

筆者
著/E.T.A. ホフマン 訳/秋山六郎兵衛
価格
1000 yen
ページ数
327 P
発行年度
1936 年
発行元
岩波書店
サイズ
文庫本
店長の感想

猫好きなら知らない人はいないであろう、西洋の古典的猫小説、通称「カーテル・ムル」。漱石はこの本にヒントを得て『吾輩ハ猫デアル』を書いたのではないか…という説もある、哲学猫が主人公の社会批判の物語です。吾輩ハ・・・にもこの本についての言及がなされていますし、出だし部分で仔猫が人間の顔を見てへんてこだなぁ、と思うところやシニカルな主人公猫など、漱石作品と被るところがあるのですが、彼が実際にこの本を本で読んでいたかどうかは定かではありません。実生活でもホフマンは「ムル」という牡猫を飼い、たいそう可愛がっていました。ムルが死んだときは死亡通知を出したそうで、そこもなんだか漱石が真似したような…と(個人的には)思うのですが、私は漱石の研究者ではないので、憶測の領域を出ないところがすっきりしない感じです。

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