エジプト時代からの猫と人の歴史・伝承を分かりやすく解説した1冊。その中に自分の愛猫や旅先で出会った猫たちのことを描いています。著者は社会運動家・日本史学者ですが、猫狂いの素顔を感じることができます。この本も亡き愛猫「チーコ」に捧げられており、もう猫のことを本にすることはないだろうと後書きで述べています。
装幀／佐藤忠良、朝倉摂、挿画／丸木位里・俊、新海覚雄という豪華なメンバーによる猫絵が散りばめられているのも楽しいです。広重の猫も紛れ込んでいて思わず頬が緩みました。