【売切】ぼくはいしころ
※新品定価販売のお品です。サイン本ではありませんのでご注意ください。
ぼくは街でひとり暮らす猫。じっとだまってここにいる。だれもぼくのことを気にとめない。道端のいしころと同じ。空き地のくさも、かみくずも、じっとだまったまま、いつかいなくなる。みんな、ぼくと同じ。声をだしては危険と教わったから、ぼくの声はぼくの中にだけある。だまっていればぼくらは平和だ。そうだろう?いしころ。
でもある日、「こんばんは」と声をかけてくる人間がいて……
ひとりで生きる猫の孤高、しまいこんでいた本当の気持ち。『退屈をあげる』の坂本千明が紙版画で描き出す、ある黒猫の物語。
- 価格
- ページ数
- 32 P
- 発行年度
- 2020年
- 発行元
- 岩崎書店
- サイズ
- B5変型判
作家紹介
〈坂本千明〉
イラストレーター。青森県出身。東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程卒業。 大学在学中よりイラストレーターとして活動を始め、2009年からは紙版画の手法を用いる。
私家本として制作していた『退屈をあげる』を2017年10月、青土社より新装版として刊行。初の絵本『おべんとう たべたいな』(岩崎書店)発売中。雑誌『GINZA』(マガジンハウス)にて連載中の松尾スズキ「人生の謎について」挿画担当。黒猫姉妹と東京在住。