原作は17世紀、シャルル・ペローと同じ時代のオーノワ夫人が書いたおとぎ話です。３回の試練を与えられた王子たちがそれぞれ目的に向かって立ち向かう内容ですが、末の王子（だいたいおとぎ話では末っ子が成功するのが不思議でなりません）が白い猫の助けによって成功します。現在のヨーロッパではあまり顧みられないお話となっているようですが、白猫だけはペロー原作のバレエ「眠れる森の美女」に登場しており、それがとても面白いと思います。健気な白猫の働きと、華麗なル・カインの絵をお楽しみください。
＜関連作品＞
＊“The White Cat” 原著（初版）
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＊大英図書館所蔵の猫イラストを集めた「ネコ・猫・ねこ in Books」に当時の挿絵が収録されています。
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