「どうして だまって しんじゃうの! わたしには ジャンボしか いないのに。」

ある日とつぜん、大好きな猫のジャンボが死んで、ひとりぼっちになった女の子は、悲しくてさびしくてたまらず、ジャンボに手紙を書きます。書くうちに、気持ちは少しずつ変化していきます。そこへ空から……。
喪失と再生を描いた物語。
＜作者のコメント＞親愛なる日本の読者のみなさん!-イベン・サンデモーセ
「 エングレペルス*に登場するジャンボは、わが家にいた猫がモデルです。彼女は21歳で天国に行きましたが、まさに家族の一員でした。
〔略〕
この本は、それが身近な人であれ、可愛がっていたペットであれ、大好きな存在を失うという経験をした子どもたちに向けて描かれたものですが、そのような経験をされた大人の方々にも読んでいただけたらと思います。
大切な存在を失った悲しみは、ノルウェーでも日本でも同じですね。この本がそのような経験をされた方にとって、ささやかな慰めと希望になることを願っています。」
*「天使の毛皮」の意味。英語ではAngel Fur