イギリスで絶大な人気を誇る猫画家・ルイス・ウェインの作品集です。62（うち32枚がカラー）の作品が解説と共に紹介されています。
『吾輩は猫である』にもルイス・ウェイン画とおぼしき絵はがきが登場するところから、漱石はロンドン留学時代にこの作家の絵を見たことがあるのではないかとされています。ヴィクトリア朝＆エドワード朝時代の風俗を知る上でも興味深い「猫絵」だといえるでしょう。擬人化された猫たちが、時にはユーモラスに時には皮肉を込めて描かれています。故澁澤龍彦はアウトサイダー・アートとしてもてはやされる以前から、この作家に注目していました。
＜関連図書＞「幻想の画廊から」
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