「わたし　ねこをかいたいの　手のひらにのるくらい　小さなねこ　でもかあさんはねこをかっちゃいけないって　わたしがかなしい目で　おまえをみると　おまえはまるくなってねむり　そのまま小さなしろいはこになった･･･」
猫を飼えない少女と彼女の秘密の猫の美しいファンタジー。精密で詩的なモノクロの挿絵が、静かでもの悲しい、そしてノスタルジックな雰囲気を盛り上げます。驚くことにこの挿絵はすべて鉛筆で描かれていて、ハイパーリアルなイラストレーターとして著名な小泉孝司氏の最初の絵本となっています。