猫に例えてちくりどころかグサグサと人間を風刺している（と思われる）、毒舌風刺漫画家・ロナルド・サールの貴重な本です。裏表紙に小松左京さんの解説がついています。
「おお！ネコだ！―それも ロナルド・サールのネコだ！ネコを知るものは多いだろうが、イギリスの鬼才サールを知る人は、そう多くないかも知れない。だが―　「聖三角女子学園の滅亡」「わざ師列伝」の、あの辛辣きわまりないブラックユーモア、鋭い、ギラつくばかりの描写力をもったロナルド・サールが事もあろうに、ネコ、ネコ、ネコを描くとなると、もうそれだけで、ぞくぞくひりひりしちゃうのである。おお！世のネコ好き、辛口のマンガ好きの諸兄姉よ、そっと、そっと、ページをあけたまえ。そして―　ちょっとのぞいて、ヒッ！と笑って、すぐページをとじたまえ。それからこそこそとまわりを見まわし、またそっとページをのぞいて、ヒヒヒッ！と笑いたまえ。」