チェコの国民的作家・ラダのが1935年に発表した素敵な絵本。もともとは娘たちのために考えたお話なのだそうです。ミケシュはナシノキ村の靴屋で仲間の動物たちと楽しく暮らす、賢くて優しい黒ねこです。ところがある日おばあさんを手伝おうとして思わぬことが起こり、村を出て行ってしまいます。ミケシュのけなげさと可愛さ、挿絵の素晴らしさが際立つ本です。残念なことに長年絶版で大変貴重な本になってしまいました。再版が待たれる本のひとつです。