【売切】カモメに飛ぶことを教えた猫
※表紙に若干の汚れと縁ヨレありますが、中はページ周りに軽いヤケありますが読むのには全く支障ありません。
銀色のカモメ、ケンガーはやっとの思いで原油に覆われた海を飛び立ち、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落した。そこには1匹の黒い猫、ゾルバがいた。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになるのだが、その前に3つの厳粛な誓いを立てさせるのだった。「わたしが産む卵は食べないと、約束して下さい」「そして、ひなが生まれるまで、卵のめんどうをみて下さい」「最後に、ひなに飛ぶことを教えてやると、約束して下さい」カモメは猫の瞳をじっとみつめて言った。初めの2つの約束を守るには、猫の愛情だけで十分だった。しかし3つ目の約束を守るには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった。
- 筆者
- ルイス・セプルベダ
- 価格
- ページ数
- 173 P
- 発行年度
- 1998年
- 発行元
- 白水社
- サイズ
- 単行本
店長の感想
猫とカモメという異種の愛情や交流を描いた作品で、そのまま人間の世界にも当てはまる話かもしれません。ヨーロッパでは1996年の刊行以来、「8歳から88歳の若者のための小説」と言われ多くの人に愛されているお話で、イタリアではベストセラーにもなったそうです。