当店の展覧会（「ニャ双紙猫国堂」2024.11/2-24）のために作って下さった双紙です。

猫国（にゃんごく）に住んでいる紙問屋の二代目の若旦那は新しもの大好き。
絵師太猫堂がお江戸から持ち帰った読み物があまりにも退屈だと不満に思った彼は、潤沢にあるおとっつあんの紙を使って猫のための双紙を作ろうと思いつきます。まるで蔦重のようにアイデア豊かで行動力のある若旦那に周囲がうっかりと巻き込まれ、一心不乱に猫双紙を作る有様を描いた物語。
ばれんの代わりになめらかな毛で摺ったり、自慢の爪で紙を裁ち切ったりと猫たちならではの技が繰り広げられます。ユーモアたっぷりに描き出される「江戸時代の印刷事情」をたっぷりとご堪能下さい。

表紙にはトラ猫のような面妖な柄が･･･でもよ～く見ると？
若旦那のブロマイドと手ぬぐいをかぶって踊る猫のプチブロマイド付き。