【売切】猫踏んじゃった
※1980年第10刷。表紙に汚れとスレ・シミ、全体的にヤケあります。読むのには差し支えありません。
呼ばない時にはやってきて、読んだ時には知らん顔、それは猫と女だ。白く光る真夏の坂道。三上はその舗装路で猫を轢死させた厭な記憶がある。何年か後、彼は友人と行きつけのバーへ行った。猫の話になると、みさ子という女の眼が暗く光った。やがて酔った女たちの合唱が始まる。猫踏んじゃった、猫死んじゃった…。読後の余韻を誘う不思議な佳作の他、練達を示す冴えた筆致で贈る、ユーモアとペーソスあふれる珠玉の作品集。
- 筆者
- 吉行淳之介
- 価格
- ページ数
- 252 P
- 発行年度
- 1975年
- 発行元
- 角川書店
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
表題の短編は猫好きには耐えられないお話ですが、和田誠さんの表紙に惹かれて仕入れてしまいました。