【売切】ケンブリッジの哲学する猫
※初版帯なし。表紙に微スレと縁ヨレありますが、全体的に美本です。
世界屈指の歴史を誇るケンブリッジ大学に、雌猫のトマス・グレイがやってきた。思索を好む彼女は水を得た魚のように学者世界に溶けこむ。やがて得た無二の親友、数学者のファイストと協力し、彼女はそのしっぽの働きで古来の数学上の難題を解くことになる…学者たちの学問上の営みをユーモラスに再現。ゆったりした哲学的雰囲気に読者を誘い、多数の挿絵とあいまって、その愉しさを味わわせる1冊。
- 筆者
- フィリップ・J・ディヴィス
- 価格
- ページ数
- 236 P
- 発行年度
- 2003年
- 発行元
- 早川書房
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
知識の殿堂・ケンブリッジの雰囲気をユーモラスな描写と共に味わえる1冊。なかなかうかがい知ることのできない大学教授の実態やアイルランドの古い詩や数学上の教義などが賢い猫によって語られます。なにより伝統ある「ハイ・テーブル・ディナー」(コレッジの正餐)が興味深いです。なお、ケンブリッジでは「犬は禁止、猫は飼育可」となっているそうで、名物猫がいると聞きました。