【売切】ノラや
※1958年重版。函付ですが函に破れ、シミ、ヤケあり。表紙に汚れ、押しキズ、本体に全体的にシミあり。経年変化が全体的にありますが、出版年から考えると状態はいい方だと思います。中身もヤケがありますが、通読には全く問題ありません。
ふとした縁で家で育てながら、ある日庭の繁みから消えてしまった野良猫のノラ。ついで居つきながらも病死した迷い猫のクルツ―愛猫さがしに英文広告まで作り、「ノラやお前はどこへ行ってしまったのか」と涙堰きあえず、垂死の猫に毎日来診を乞い、一喜一憂する老百閒先生の、あわれにもおかしく、情愛と機知とに満ちた1冊。
- 筆者
- 内田百閒
- 価格
- ページ数
- 288 P
- 発行年度
- 1957年
- 発行元
- 文藝春秋
- サイズ
- 19.5×13.5×2.0cm
店長の感想
猫好きでこの本を知らない方はいないと思われるほど有名な本です。いなくなった猫を呼び戻すおまじない「たち別れ いなばの山の峰におふる まつとしきかば いま かへり来む」が中表紙にあり、のっけから猫好きの涙を誘います。漱石が描いた猫のデッサンも収録。上手いかどうかは申し上げませんが、珍しいと思います。