【売切】猫百話
※初版帯なし。表紙・に若干スレ・小キズと汚れ、小口にシミありますが、中は綺麗です。
無類の猫好きとして知られる編者が、古今東西の書物に表われた“猫”を紹介する楽しい一冊。リルケ、ジョイス、ラブレー、シェイクスピア、ボードレール、ムージルから筒井康隆、稲垣足穂、南方熊楠、中原誠、向田邦子など実に多彩な人達の“猫”への想いが綴られる。この文庫のための書き下ろし6編と本邦初訳3編を収める。
<目次>
1 猫〈シャ〉ルボンヌ大学公開講座(家猫の系統史 ノンセンス猫四態 猫のひげは強い 柳田国男と猫 ほか)
2 優雅にも比喩画に…(愛の生活『白鯨』よりあやしの猫 ほか)
3 キャットウオッチング(猫「猫が近づく」よりマロンの日記 猫の上京 ほか)
4 猫モルフォーゼ(黒猫のしっぽを切った話 ネコについて 猫の王 ほか)
5 ネコランダム(善猫メダル スイッチョねこ ウイッティントン卿とねこ ほか)
6 恋に生き枠に生き…(マハシャイ・マミオ殿 猫と文学者 ねこ物語 ほか)
7 じゃれ猫、しゃれ猫、別れ猫(ねこをつる 猫物をいう事 子猫 ほか)
- 筆者
- 柳瀬尚紀
- 価格
- ページ数
- 388 P
- 発行年度
- 1988年
- 発行元
- 筑摩書房
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
自らを「半猫人」と名乗るほどの(病、いや猫的ともいえる)猫好きの著者による「猫」アンソロジー。有名なものは猫好きなら知っていて当然とばかりに、「こんなとこまでよく見つけたなぁ…」というマニアックな選択ばかりです。著者の猫へのただならぬ執着と愛を感じる一冊です。表紙がマザーグースのHey Diddle Diddleというのもマニアックな猫好きを満足させますね。