【売切】猫男爵
※初版帯なし。表紙若干のヤケ、ヨレがあるくらいで全体的に美本です。
新田家、足利家という武家の名門の流れを引く岩松家。しかし、徳川家康の勘気に触れ、江戸時代は「大名格ながら石高わずか百二十石」という不遇をかこっていた。岩松家の苦しい家計を支えたのは、当主の描く鼠よけの「猫絵」であった。第21代、幕末期の当主・満次郎俊純(としずみ)は、小禄ながらも名家の主(あるじ)として、たくましく成長していく。俊純の波乱に富んだ人生に、黒船の来航、世直し一揆、戊辰戦争など、当時の世相を著者の緻密な調査によりふんだんに盛り込んだ、軽快なタッチの歴史人物小説。ストーリーを裏付ける、歴史資料や図版も多数掲載し、見ても楽しめる内容となっている。
- 筆者
- 神坂次郎
- 価格
- ページ数
- 349 P
- 発行年度
- 2002年
- 発行元
- 小学館
- サイズ
- 19 x 13.8 x 3 cm
店長の感想
鼠除けの猫を描いた新田のお殿様の一生を描いたお話です。猫絵のことばかり出てくるわけではありませんので、時代小説がお好きな方にお勧めです。後に『猫大名』と改題、文庫化されています。