【売切】猫と偶然
※新品定価販売のお品です。
愛猫との心安らぐ日々、猫が現れる文芸作品、そして紡がれる詩的連想……。〈猫〉はさまざまに姿を変えて、わたしたちの日常や心の世界を自由自在に駆け巡り、ときには現実離れした感覚までをも与えてくれる。精神病理の解説から、含蓄ある評論、小説の執筆まで、人間心理の深奥に迫る表現を続けてきた著者だからこそ描ける、猫と人間の美しくも、ちょっと不思議な断章集。
「いささか大げさに述べるなら、猫にはどこかしら永遠性みたいな雰囲気がまとわりついている。猫の尊大さも気まぐれさも、永遠性とペアになっているからこそわたしたちはそれを魅力と感じているのではないだろうか」(本文より)。
- 筆者
- 春日武彦
- 価格
- ページ数
- 231 P
- 発行年度
- 2019年
- 発行元
- 作品社
- サイズ
- 19.6 x 13.6 x 2.2 cm
店長の感想
2010年のユリイカの猫特集に著者が寄稿したのがきっかけで生まれた本です。版画家のタダジュンさんの挿画も素敵です。
もともと犬派だったのが劇的に猫派に転向ということですが、足の甲の上を歩く猫の肉球にときめく方なので、もともと猫派の素質十分だったと思います。この本も「猫占い」(著者の飼い猫が本に匂付けするかしないかで売れ行きを占うもの)によって、売れる本だと認定されるように願っています。文中に出てくるニューヨーク、ソーホーの書店はSTRANDですね。私が行った時に猫を見ることはできませんでしたが、いつかは会ってみたいものです。