【売切】生きているとき
※初版、帯付き。新品定価販売のお品です
軽はずみな行動だったとは思わない。でも、いのちを背負うことの覚悟と責任をもっていたわけでもなかった――。
その日はたまたま、約束の時間よりもかなり早く家を出た。いつもは通らないケーキ屋の前の横断歩道を通った。ふと目に留まったのは、よろよろと車道に向かって歩く、汚れた野良猫。
目の前の消えそうないのちと出会ったとき、あなたはどうしますか。
イラストレーター/ナカオクミ
<目次>
P r o l o g u e :はじめに
D a y 1 :1日目
D a y 2 :2日目
D a y 3 :3日目
D a y 4 :4日目
D a y 5 :5日目
D a y 6 :6日目
E p i l o g u e :そのあとのお話
- 筆者
- 万洲田 千尋
- 価格
- ページ数
- 80 P
- 発行年度
- 2021年
- 発行元
- 幻冬舎ルネッサンス新社
- サイズ
- A5判
店長の感想
著者が実際に体験した野良猫との「生活」を自費出版された本。このような猫は多分日本に数万匹いるでしょう。気づかれずに死んでしまう野良猫がほとんどだと思います。それを偶然見かけて病院に連れて行った著者。最初はその行為にどれだけの重みと責任があるとは思わずに、獣医師から告げられた言葉にとまどいます。しかし「生きもののいのちに関わるということは、小さな動物のいのちでも責任と覚悟が必要だったんだ」と決心し、この黒猫の「飼い主」になるのです。野良猫、しかも病気の猫を拾ってしまった人が誰しも感じる不安と動揺を正直に、淡々とつづったこの本はいわゆる「感動本」ではありません。でも命の重さ、尊さを静かに訴えてくる、多くの方に読んでいただきたい本だと思います。
作家紹介
〈万洲田千尋〉
静岡県出身。映画配給、映写技師を経て、スクリプターキャリアをスタートさせ現在に至る。その傍ら、俳句・短歌・短編小説の発表・作詞活動を行う。