【売切】ねこの看護師 ラディ
※新品定価販売のお品です。
ある日、シェルターに黒い子猫が運び込まれてきました。重い病気で、全身の毛も抜けていました。「せめて少しでも楽に死なせてあげよう」スタッフたちはみんなそう思ったほどでした。それでも、小さな体で一生懸命生きようとして、数ヶ月後、奇跡的に回復したのです。あるとき、シェルターに今度は車にはねられ大けがをした犬がやってきました。黒猫は、ベッドに苦しそうに横たわる犬をじっと見ていましたが、そっと近づいて、犬にぴったりと寄りそって、体をなでつけはじめました。大きな犬を怖がる気配はまったくありません。いつしか、ふるえていた犬は落ち着いて、静かに眠りはじめました。それが、猫が看護師として働きはじめた最初でした–。
- 筆者
- 文/渕上サトリーノ 絵/上杉忠弘
- 価格
- ページ数
- 36 P
- 発行年度
- 2016年
- 発行元
- 講談社
- サイズ
- 26.8 x 21.7 x 0.7 cm
店長の感想
これはポーランドに実在する「動物を癒す」黒猫(ラダメネス)のお話です。2014年の冬に保護されたオスの黒猫は今にも死にそうでしたが、奇跡的に回復しました。その後、病院にやってくるいろんな病気の動物に寄り添い、安らぎを与えるということで有名になりました。動物の持つ不思議な能力にはいつも驚かせられますね。