【売切】雑種 絵本で広がる世界文学
※新品定価販売のお品です。
頭は猫、身体は羊の動物を唯一の遺産として譲り受けた私が語る「雑種」とは…
『雑種』は、作者フランツ・カフカの未発表のノートを基に、友人のマックス・ブロートにより編集した版(ブロート版)を軸に、カフカのオリジナルに近いとされる批判版との比較を交え、カフカの文体や作品の背景などをわかりやすく解説しています。
【本の構成】
第一部:ブロート版を米増由香の挿絵でカフカの描く異質な世界を鮮やかに描き出します。
第二部:ブロート版を土台に、カフカが削除した箇所やブロートが加筆した箇所(批判版)を併記し、カフカの文体や作品の背景などを解説しています。
第三部:カフカの死後、作品がどのようにして世界中に広まり、どのような読まれ方をしていたか、そしてカフカとはどのような人物だったかなどを解説しています。
- 筆者
- 作/フランツ・カフカ、 訳/関由美香 、画/米増由香
- 価格
- ページ数
- 64 P
- 発行年度
- 2024年
- 発行元
- のどまる堂
- サイズ
- A5サイズ(ソフトカバー)
半分猫、半分羊の「雑種」とは一体何なのだろう・・・と考えてしまいます。強権的で成り上がりの父親と裕福な家庭出身の母親の間に生まれ、さらにユダヤ系ながらドイツやチェコへの同化を迫られ、自らのアイデンティティーに悩むカフカ自身なのでしょうか。想像は読者に委ねられています。
この短編は、もともと草稿のみ残されていたものをカフカの死後友人のマックス・ブロートが出版したものです。出版時にブロートの手が入っており、そのことが長い間研究者の間で論争を呼んでいました。本書では第一部にブロート版を、第二部にカフカが削除した箇所や、反対にブロートが削除した箇所を併記し、読み比べられるようになっています。版元の前作『猫と悪魔』の挿画を担当した米増由香さんが引き続き挿絵や、マトリョーシカ製作をなさっています。文面からすると不気味に感じる「雑種」が、奇妙だけど魅力的に描かれています。
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