【売切】注文の多い料理店 近代文学館―名著複刻全集
※1974年第11刷函付。そこまで目立ちませんが函に何かの剥がし跡、本体に掛かっているグラシン紙に破れがありますが中は美本です。
宮沢賢治が生前に出版した2冊の単行本のうちの1つがこの『注文の多い料理店』で、その初版本を忠実に復刻したものとなります。挿画は当時親交のあった岩手出身の画家の菊池武雄。可愛くないのですが、可愛い猫がいい味出しています。猫の描写があまり好意的ではないので(その際たるものは「猫の事務所」)、賢治は猫好きでなかったのではないかと私は思っていますが、彼の童話には結構猫が登場します。
注文の多い料理店に入って酢だのクリームを塗られて、サラドを添えられて食べられるのは嫌ですが、山猫の裁判には行ってみたいと思います。いつか山猫から「用事これありに付き、明日出頭すべし」の葉書が来ないか待っています。
<収録>『どんぐりと山猫』、『狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)』、『注文の多い料理店』、『烏の北斗七星』、『水仙月の四日』、『山男の四月』、『かしわばやしの夜』、『月夜のでんしんばしら』、『鹿踊りのはじまり』
- 筆者
- 宮沢賢治
- 価格
- ページ数
- 194 P
- 発行年度
- 1969年
- 発行元
- 日本近代文学館
- サイズ
- 19 x 13 x 2.4 cm