【売切】檸檬
※平成18年第68刷。表紙にうっすらオレ跡、若干のスレありますが、中は美本です。
肺を病み、憂鬱に心を潰されそうになりながら京都の街を彷徨っていた私は、果物屋で目に留まったレ モンを買う。その冷たさと香りに幸福感を感じて 。代表作「檸檬」を はじめ、有名なフレーズ、 桜の樹の下には屍体が埋まっている で始まる 「桜の樹の下には」、月夜の海岸で自分の影に途方もなくリアリティを感じるあまり、自分と影との境 界が分 からなくなってしまう「Kの昇天」など、著 者独特の世界観と幻想的な美しさが響きあう名短篇 五篇を収録。
- 筆者
- 梶井基次郎
- 価格
- ページ数
- 298 P
- 発行年度
- 1967年
- 発行元
- 新潮社
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
「愛撫」と「交尾」に猫のことが書かれています。猫の耳を齧りたいと思ったのは自分だけでないと知ってホッとしました。あと、猫の蹠(あしのうら)を瞼に当てる行為も猫好きなら必ずやることではと思い、遥か昔に亡くなった偉大な文学者への親近感が一気に増しました。