【売切】猫大名
※2009年初版帯なし。表紙に微スレ、裏表紙の見返し部分に折れ跡ありますが、おおむね美本です。
新田義貞の末裔・岩松家はわずか百二十石の石高と霊験あらたかな「猫絵」でその名を知られていた。二十一代当主・満次郎俊純が明治維新後に男爵に叙せられるまでの波乱万丈の日々を、幕末の世相・騒乱とともに描く。
- 筆者
- 神坂次郎
- 価格
- ページ数
- 319 P
- 発行年度
- 2009年
- 発行元
- 中央公論社
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
18~21代、150年間にわたってお殿様たちが内職で猫を描いてきたという史実がもとになっています。養蚕農家に珍重された「ネズミ除けの猫絵」は養蚕輸出の際も大切に荷物に入れられたそうです。最後のお殿様は男爵になったのでヨーロッパでは「バロン・キャット」と呼ばれていたとか。猫にまつわる面白い話をまたひとつ知ることができました。