【売切】猫は神さまの贈り物
※初版帯つき。表紙と帯にスレ、やや背と小口、中身は全体的にヤケありますが、読むのには全く差し支えありません。
森茉莉、谷崎潤一郎、小松左京、木村荘八など、読書家垂涎の個性派作家たちが描く、一癖も二癖もある≪猫≫と、それを取り巻く少しあまのじゃくな人間たち。読後はまるで、心の深部を猫の舌でざらりと舐められたような、ひりっと不思議な味わい。
- 筆者
- 山本容朗・編
- 価格
- ページ数
- 230 P
- 発行年度
- 1982年
- 発行元
- 有楽出版社
- サイズ
- 単行本 19.6 x 13.8 x 2.4 cm
店長の感想
カバーと口絵に大佛次郎の猫コレクションの写真が載っているところからさぞかし「濃い」猫本だろうと思いましたが、やはりそうでした。豪華な猫好き作家の小説とエッセイが21も詰まった豪華な1冊です。(ただ一人宮沢賢治だけは猫好きでないというのが私の意見です)現在は改訂版で「エッセイ編」と「小説編」に分かれたものが出版されていますが、これは1冊にまとまったものでお得感があります。巻末の「初出・出典一覧」を見ると漱石が一番古く1909年。100年以上前から猫本はあるのだとしみじみと感じ入ってしまいました。