【売切】ネコの行動学
※初版。背にヤケ、表紙に微スレ・縁ヨレありますが中身は非常にに美本です。滅多に出回ない、貴重な文献です。
イエネコや野生ネコ類の綿密な行動観察と、慎重な実験、幅広い比較研究をもとに、獲物捕獲行動、未知のネコとの出会い、なわばり行動、性行動、子育てなどを、多数の写真とイラストをまじえて詳述する。これは「ネコ博士」として世界的に有名な著者の、40年にわたる調査研究の集大成であり、ネコをより深く知るための必読書である。
<内容> はじめに
I 獲物に対する行動
1 獲物への接近、2 獲物をとらえ、殺す、3 真空活動、獲物の代用物への反応、4 殺した獲物の扱い、5 羽をむしり、振りとばす、6 とらえた獲物を食べはじめる、7 獲物を食べる、8 獲物捕獲を引き起こす要因と、その方向を決める要因、9 イエネコの獲物となる動物、10 獲物捕獲行動の発達 a 獲物を殺す行動の個体発生、b 殺しのかみつきの定位、c 獲物との遊び、d 空腹と獲物捕獲、e 経験と学習、f 個体ごとに、種ごとに異なる狩りのテクニック
II 社会行動
11 未知のネコの出会い、12 ネコはネコのどこを見ているか、13 慣れ親しんだ空間でのネコの出会い、14 雄ネコの闘争、15 防御行動、16 攻撃と防御の重なり合い、17 ネコ類の威嚇と闘争の比較行動学、18 なわばり行動と順位
19 ライオンの社会生活、20 順位と「過密化」、21 よく知っている人間に対する行動、22 性行動、23 子育て、24 ネコは本能運動を「自在に」転用する
- 筆者
- 著/パウル・ライハウゼン 訳/ 今泉吉晴・みね子
- 価格
- ページ数
- 366 P
- 発行年度
- 1998年
- 発行元
- どうぶつ社
- サイズ
- 単行本 18.6 x 12.8 x 1.2 cm
世界的に有名な猫の研究家が自身の体験と膨大な資料や調査研究結果をまとめあげた、学術書。ぎっちり2段組+資料+文献の多さという体裁からして、本気度が分かるというものです。第一版は1956年に出されましたが、それ以降改訂が重ねられこの6版が出版されました。動物行動学者で読んでいない方はいないと思われる名著で、その後の猫学の規範となったものとされています。かといってやたら難しいわけではなく、専門家でなくても豊富な資料や写真とともに「なるほど」と思って読める本だと思います。著者は来日してイリオモテヤマネコの観察も行っています。訳者の今泉吉春氏も動物学者です。