【売切】カロや 愛猫作品集
※新品定価販売のお品です
吾輩はカロである――。「猫の話」「カロ三代」など梅崎家代々の飼い猫・カロと家族をめぐる騒動を描いた小説・随筆を中心に、全集未収録の「ウスバカ談義」、童話「大王猫の病気」などを併録した文庫オリジナル愛猫作品集。
- 筆者
- 梅崎春生
- 価格
- ページ数
- 264 P
- 発行年度
- 2022年
- 発行元
- 中央公論新社
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
「カロ」という名前の猫を4代にわたって飼った、ドタバタを描いた随筆です。一応「愛猫家」となっていますが、三代目カロを(藁とはいえ)、ハエ叩きで打擲していることを本にしたので、読者から大量に非難の手紙が来たとか(そりゃそうでしょうね)、4代目カロが狂暴なので何回か捨てに行ったとかいう話は、一昔前の動物への接し方ってこんな風だったのだなぁ、と時代を感じました。
また飼い犬のエスが臆病なので、それを鍛えるために近く鼠花火を焚くという妙なトレーニングにもびっくり。その時は花火が著者のズボンの中に入り込み、火傷したそうで、私はひそかに「罰が当たったんだ」と思いました。