【売切】ノラや(文庫版)
※新品定価販売のお品です。
自宅の庭で野良猫が産んだ子猫の一匹にご飯をやるうちに、すっかり百閒夫婦になついてしまった。野良猫だからノラと命名。気難しい百閒先生は、ノラの可愛さにはまってしまい、寿司屋の卵焼きなど好物を与え、温かい風呂槽の上にノラのために座布団を用意するほど溺愛する。ところが、ノラが二度目のさかりを迎えた3月末。出ていったまま帰らない。一晩待っても、1週間待っても1ヶ月たっても戻らない。百閒先生は、心配で可哀想でおろおろするばかり。時には号泣し、日々泣き暮らす。遂には、折込み広告やら新聞広告まで出したが、はかばかしい情報は得られない。「ノラや、お前はもう帰って来ないのか・・・」百閒先生の涙は止まらない。
- 筆者
- 内田百閒
- 価格
- ページ数
- 321 P
- 発行年度
- 1997年
- 発行元
- 中央公論社(改版)
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
究極の猫本。猫好きでこの本を知らない方はいらっしゃらないと思いますので、猫好きでない方を猫好きにするための決定的工作本としてお友達にプレゼントしましょう。