＜店主の感想＞とにかく豪華な執筆陣です！　猫に関するアンソロジーは沢山出ていますが、その中でも5本の指に入る傑作ぞろいだと思います。
梶井基次郎・倉橋由美子・金井美恵子・星新一・宮沢賢治・別役実・小松左京・芥川龍之介・谷崎潤一郎・吉田知子・萩原朔太郎・吉行淳之介の美しくそして怖い猫の話が11話収められています。タイトルの「ネコ・ロマンチスム」は内田百閒の随筆（ネコロマンチシズム）から取ったのかな？と思いました。個人的には倉橋由美子さんの「恋人同士」が収録されているのが嬉しかったです。この方の本のあちこちにも控えめですが猫が登場します。その表現から多分猫がお好きだったのだと想像しています。