【売切】江戸挿絵文庫〈第1巻〉猫物語
※初版帯つき。表紙にやや汚れ、スレ・ヤケあります。中は一カ所見開きに小さな茶色のシミがありますが、その他は綺麗です。
- 筆者
- 森茉莉・粕三平編
- 価格
- ページ数
- 78 P
- 発行年度
- 1977年
- 発行元
- すばる書房
- サイズ
- ソフトカバー 17.2 x 13.2 x 1.4 cm
店長の感想
イラストレーションの宝庫、江戸草双紙から「猫」のみを抜き出した当時としては画期的な本。というより1970年代にも猫ブームがあったことが分かります。国芳の「朧月猫草紙」や、国貞、豊国の猫浮世絵が手軽に楽しめる本です。化け猫もなぜか可愛く思えてしまいます。表紙に「猫の魔力は、人間の自由と不自由がせめぎあってつくりあげた猫の魅力のひとつです。ひとは猫が人間のいうとおりいになると信じて、猫をいろとりどりに擬人化してみました。と同時に、ひとは猫が決して人間のいうとおりにならないとかたくあきらめて、猫をあれこれの怪談にしたてあげました。猫の魔力は人間の自由と不自由をあらわすシンボルなのです」とありますが、猫についての説明はまさにこの一文に尽きると思います。