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/状態: B(普通)

【売切】猫の戀

※初版。全体的に経年変化に伴う黄ばみ、汚れ、表紙と背に破れが見られます。終戦直後の紙質の悪い時代に出版されたものとしてはまあまあの状態ではないかと思います。

<店長の感想>明治生まれの鳥類学者による随筆集。なんといっても一面に散りばめられた猫の足跡が洒落ています。巻頭から2つ猫についての文章が収録されています。雑誌『農政』への寄稿を依頼され、「2月號にふさはしきものに関して玉稿を賜り…」とあったので何にしようかと考えているところに猫が膝に這い登って来たので「猫の戀」にしようと思いついたとか。「猫の戀」は俳諧では「春」の季語とされており、2月にうってつけだと思われたのでしょう。もともと鳥類学者でもあるうえ、犬を飼っていたので猫にはまったく興味がなかったそうですが、ある日雉の仔猫を拾ったところから作者の猫好き人生が始まります。猫は賢く、「直情徑行なること猫は犬より數段まさつてゐる」のだそうです。ただネズミ取りと毛皮を得るために農家が猫を飼うことは一石二鳥だというのだけは勘弁して欲しいと思いました。

筆者
内田清之助
価格
ページ数
181 P
発行年度
1946年
発行元
東京出版
サイズ
18.2×12.8×0.9cm
店長の感想

明治生まれの鳥類学者による随筆集。なんといっても一面に散りばめられた猫の足跡が洒落ています。巻頭から2つ猫についての文章が収録されています。雑誌『農政』への寄稿を依頼され、「2月號にふさはしきものに関して玉稿を賜り…」とあったので何にしようかと考えているところに猫が膝に這い登って来たので「猫の戀」にしようと思いついたとか。「猫の戀」は俳諧では「春」の季語とされており、2月にうってつけだと思われたのでしょう。もともと鳥類学者でもあるうえ、犬を飼っていたので猫にはまったく興味がなかったそうですが、ある日雉の仔猫を拾ったところから作者の猫好き人生が始まります。猫は賢く、「直情徑行なること猫は犬より數段まさつてゐる」のだそうです。ただネズミ取りと毛皮を得るために農家が猫を飼うことは一石二鳥だというのだけは勘弁して欲しいと思いました。

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