【売切】幸田文の箪笥の引き出し
※1997年第16刷帯なし。表紙に若干スレと縁ヨレ、シミがありますが、中は綺麗です。
その時々の思いが胸を衝つ―きものを通して愛娘が描く“幸田文の世界”。きものを爽やかに美しく着こなした幸田文。その残されたきもの一枚一枚に美的感性が燦めく。母と娘の切なくあつい思いが伝わる感動のエッセイ。芸術選奨文部大臣賞受賞。
- 筆者
- 青木玉
- 価格
- ページ数
- 205 P
- 発行年度
- 1995年
- 発行元
- 新潮社
- サイズ
- 単行本21 x 15.2 x 2 cm
店長の感想
幸田文のお父上は明治の文学者、幸田露伴。家事や立ち居振る舞いに至るまで父の手でこの上なく厳しくしつけられた幸田文さんは背筋がピシッと伸びた見事な女性に育ちます。その母の記憶を「着物」という題材から描きだしたもの。なんでこの本が吾輩堂に並んでいるかというと、猫好きだった幸田文さんが猫にしでかしたとんでもないエピソードが収録されているからです。タイトルは「ネコ染衛門」。どんなことだか想像できますか? 着物の話も大変興味深く、猫&着物好きの方にお勧めの1冊です。