【売切】猫 (河出文庫)
※新品定価販売のお品です
日本近代の、記念すべき最初の本格的な猫研究書。該博な知識と愛情あふれる鋭い観察によって、初めて著された瞠目の猫大全。猫のかわいらしさが余すところなくこぼれ出る。猫の日常生活・猫辞典・猫の帰らぬ時の心得…など。幻の名著の、待望久しい初文庫化を新字新仮名で。
- 筆者
- 石田孫太郎
- 価格
- ページ数
- 241 P
- 発行年度
- 2016年
- 発行元
- 河出書房新社
- サイズ
- 文庫本
店長の感想
近代において初めて猫を論じた本として明治43年に出版され、長らく「幻の猫本」としてされてきた石田孫太郎の『猫』。昭和55年に復刻された単行本ものもありましたが、ながらく絶版になっていました。読みやすい文庫本をぜひお勧めします。
著者は養蚕に携わった方ですが、養蚕の現場でネズミ駆除の意味でも猫に注目したのだと思われます。動物学者が本業ではない著者ですが、猫生態のみならずさまざまな実験・研究をもとに「猫と色」の関係を著しているのには驚きます。面白いのは猫という言葉が含まれている66の語句の「猫辞典」や、猫と俳句の関係を述べている箇所です。明治の人は文化的なんだなぁとしみじみ思いました。